計算化学用にPCを組みました

ご無沙汰しております。

突然ですが今回は人生初の自作PCを組んだのでその備忘録とあわよくばの小銭稼ぎです。

専門が計算化学なのもあり、前々からお家で気軽に計算を投げられたらな〜と思っていたところに、昨今のコロナ事情で突如10万円が降ってきたりオタク活動の自粛により金が溜まってしまったので重い腰をあげて自作しました。設備投資は早くやるに越したことはないので。

ひとまず構成はこんな感じ(価格は2020年7月当時のおおよそのもの)

用途は使用頻度は上から順に

古典分子動力学計算(Gromacs,LAMMPS)

量子化学計算(GAMESS)

機械学習

です。

総額: 23万円弱

CPU: Corei9 9960X 103230円(16コア32スレッド)
GPU: GTX1660 SUPER 24980円
マザボ: PRIME X299-A II 39800円
メモリ: DDR4 2666 8GB×4枚=32GB  15800円
CPUクーラ: 風魔 弐 SCFM-2000 6080円
グリス: MX4-4G 1400円
ケース: P101 Silent 10190円
M.2 SSD: WDS100T2B0C 14060円(1TB)
電源: NeoECO GOLD 750W 10780円

PC素人の僕がなんでこの構成にしたのかをつらつら書いていきます。というか自分の用途に合わせてCPUとGPUさえ決めてしまえば後は似たような構成組んでる人のをパクればいいですね。以下にパーツを決定した順にその理由をつらつら書いていきます。基本脳筋なので参考になるかは不明です。

 

CPU: intel Core i9 9960X

僕が主に投げる計算(古典MD)は1コアあたりの性能をガン積みするよりコア数が多い方がいいってのと小さい素数のn乗のコア数の方が性能が出るので、2^4 = 16コアのintelCore i9 9960Xを選択しました。あとSIMD命令がAVX512対応なのも必要な条件の一つです。体感的にこれがあるのとないのとじゃSIMD意識してよく書かれている計算コードだと経験的に1.8倍くらい計算効率が変わってきます。

有識者からCPUなんて使わずにGPU使えよとドヤされそうで怖いですが、GPUはまだマニアックな機能使うとまだbuggyな印象や経験があるので個人的にあまり使いたくないんですよね。あと巷ではRyzenが流行っていますが、ソフトウェア方面のintelの安心感の方を僕は重視しました。

こんな感じにCPUを決めればそれに対応するマザボやメモリの規格が絞られるんですね。

 

 

 

GPU: GTX1660 SUPER

これはググったらコスパ良い!って至る所に書いてあったんでまぁみんな言うなら良いんだろ!ってことで書いました。そこまでGPUは使う予定はなかったのでコスパ重視ですね。これでもTensorflow使ってニューラルネットワークで遊んだ結果、10万ちょいするCPUよりも1.2倍くらい計算早くて若干悲しいやら嬉しいやらよく分からない感情に包まれました。機械学習はやっぱりGPU様の世界なんですね・・・。

 

 

マザボ: PRIME X299-A II

Core i9 9960Xに対応したマザボ探したんですがそもそもの値段が高くて驚きました。これはよく分からなかったんで候補の中でそこそこ安め、聞いたことあるメーカーASUSってことでこれを選びました(脳筋)。

ASUS INTEL X299 搭載 LGA 2066 対応 マザーボード PRIME X299-A II 【ATX】

ASUS INTEL X299 搭載 LGA 2066 対応 マザーボード PRIME X299-A II 【ATX】

  • 発売日: 2019/11/08
  • メディア: Personal Computers
 

 

 

 

メモリ: キングストンのDDR4 2666 8GB x 4枚

MDだけじゃなくて簡単な量子化学計算もしたかったのでそれなりに容量(32GB)は確保しておきました。その場合はそこまでメモリの速度は関係ないのでやっすい奴を購入しておきました。あとマザボのサイト(https://www.asus.com/jp/Motherboards/Prime-X299-A-II/HelpDesk_QVL/)から、4DIMM対応が確認されているかも確認してから選びました。これはメモリ4枚に同時アクセスできるから帯域幅が広がって幸せという認識。

 

 

CPUクーラ: 風魔 弐 SCFM-2000

グリス: MX4-4G

intelのCPUは熱い(物理)と聞いたのでそこそこのを買っておきました。1万円も出すのはちょっと気が引けたのでケチって評判のいい6000円のにしておきました。定格クロックで運用するならこれで問題なさそうです。オーバークロックをする勇気はないのでこれでいいっすね。CPU温度はフルで稼働しても70℃くらいでした。グリスは適当。

 

 

ARCTIC MX-4-4g cpu グリス;熱伝導グリス;

ARCTIC MX-4-4g cpu グリス;熱伝導グリス;

  • メディア: エレクトロニクス
 

 

 

 

 

ケース: P101 Silent

CPUクーラーが大きめなので干渉したらだるいなと思ってひたすらデケエやつを書いましたが想像以上にデカくて若干後悔しています。思考停止の弊害。まぁ熱こもってだるいことになったり干渉するよりはマシということで。デカくて場所をとる以外は満足しています。これを買っておけば大丈夫という安心感重視。

 

 

 

M.2 SSD: ウエスタンデジタルのWDS100T2B0C-EC (1TB)

まぁ1TBくらいは欲しいかな〜ってことであとは特に考えず評価いいやつを選びました(脳筋)。熱も特に問題なし。

 

 

電源: NeoECO GOLD 750W

消費電力はガバガバ計算によると

CPU 165 W
GPU 125 W
SSD 5 W ?
メモリ 3.0*4=12 W
HDD 12 W

とその他でまぁ400 Wくらい?余裕を持たせるために2倍弱の750Wあればいいだろくらいの気持ちで選びました。あとは価格.comでかなり評価もいいのでこれでいいでしょう!(脳筋) 

80PLUS GOLD認証取得 高効率高耐久電源ユニット NE750 GOLD

80PLUS GOLD認証取得 高効率高耐久電源ユニット NE750 GOLD

  • 発売日: 2017/12/23
  • メディア: Personal Computers
 

 

 

 

 

あとは環境構築の仕方のログをこまめにとってベンチマークとともにどこかに上げられたらいいですね・・・。やるとしたらqiitaあたりに上げますかね。