ドラえもん のび太の宝島 を見て僕が思ったこと

この前の土曜日、"ドラえもん のび太の宝島"を観に行った。

 

序盤中盤あたりは良かったけど、最後の締め方が微妙に感じた。

 

今回の作品の軸からは外れているが、男の子たちは無人島で過ごし、女の子(しずか、セーラ)はお店のお手伝いをするクダリが良かった。

 

少なくとも僕は無人島って結構ワクワクするし男子諸君もその気持ちは分かってくれるだろう。あれだよ、男のロマンってやつだよ。

 

女の子についてはよく知らないけどケーキ屋さんとかになりたがらない?

 

先述の男の子どうし、女の子どうしの描写ではそういった"子どもの頃のロマン"が描かれてて、何となく懐かしい気持ちになった。

 

別にドラえもんの道具がなくても実行は出来るんだけど、現実的には出来ない。そんな手が届きそうで届かない憧れを思いだし、10歳も離れた彼らにドップリ感情移入できた。

 

序盤のテンポの良さから、中盤のこのまったりとしたくだりまでは文句なしだった。

 

終盤の良し悪しは、過程よりも、落としどころが気に入るか否かの個人的な好みが多分に反映されると思っている。

 

僕の好みでいうと微妙だった。

 

最後のシーンで、

「他人の幸せをともに喜び、他人の不幸をともに悲しむことができる人」

という聞き覚えしかないフレーズが割と唐突に出てきて面食らってしまった。

いやいやいや、何で突然結婚前夜になるんだよと思い、一気に興醒めしてしまった。

これでテンションが上がり結婚前夜を思いだし、感動する我ら世代もいるだろうが、それはこの作品の力ではなく結婚前夜の力でしかないのでは。   あんまりドラえもんを見ていない大人がこの言葉をどう思うのかは気になるところだ。

 

 

最後の最後でこの作品だからこそ伝えられるメッセージ(名言)を聞けなかったのが残念だが、総合的に見ると満足できた。

 

 

 

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前作は世界観重視、今作は親子愛(主に父子)だった。

 

次作の予告では、異説メンバーズバッチ(それにともない天動説)が推されていた。

ドラえもん映画の醍醐味のひとつである、教養的内容を絡めた、密度高いストーリーが展開されたら嬉しいなあ。