ホットアイマスク
ふと気付いていたら人に嫌悪感を抱かなくなっていた。
上っ面だけの人間、不正をする人間、環境に感謝をできない人間、口だけの人間。これらならまだしも、幸せそうにしている人間にさえ嫌悪感を抱いていたときもあった。
今でも人に対して好きでないと感じることはある。しかし、以前のように激しく嫌悪感を抱くことはほとんど無くなった。
自分に影響を及ぼさない他人の形振りにさえ過敏になり、勝手に嫌悪感を覚えていた昔の僕は一体何だったのだろう。
馬鹿らしく思える一方で、その力強さを羨ましいとも思う。